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会長より年頭所感
更新日付 2019.01.10
新年あけましておめでとうございます。 年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げますとともに、皆様におかれましては、清々しい新年を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。 昨年を振り返りますと、非常に残念なことではありましたが、1月に会員による横領事件が発覚し、本会が職能団体として活動を開始して以来初めてとなる重大な不祥事への対応から一年が始まりました。この不祥事につきましては、日頃より本会を支持していただいている道民の皆様や、日々真摯に活動していただいている会員の皆様の信頼を裏切る行為であったと深く反省をし、本会といたしましても徹底した原因の究明としっかりとした説明責任を果たすことを念頭に、刑事告訴も含めて毅然とした対応をとってまいりました。また再発防止策の一環として、倫理綱領遵守の観点から、本会と7地区支部が共同して「社会福祉士の倫理綱領」を再学習する機会を作るとともに、会計規則や手続きの厳格運用等再発防止にも取り組んでいる最中です。 さらに9月には、胆振東部を震源とする地震にみまわれ、道内で起こった自然災害に対し、本会として初めて本格的な支援活動に取り組んだ年でもありました。被災された皆様が元の生活を取り戻すには相当の時間が必要と思いますが、本会といたしましても今後に向けて継続した支援の在り方を模索しながら、伴に歩みを進めたいと思っております。 以上昨年一年を通して概観すると、上記二つの出来事に多くの時間をかけて対応してまいりましたが、このほかにも数多く私たちの団体が取り組むべき諸課題があったこともまた事実であり、そのことに応えきれていなかったことも反省すべきこととして認識しております。 具体的には、昨年明らかになった旧優性保護法による障害者に対する不妊・避妊強制手術の問題、HIV感染不告知で内定取り消しになった件、その他道内におけるハンセン病問題を風化させない為の取り組み、ジェンダーに関する諸問題等に通底する問題意識として、少数であるがゆえに声にならない、あるいは、差別や抑圧を作り出している社会や環境に対し、基本的人権の尊重を具現化するため、私たちは、「社会福祉士の倫理綱領」の価値と原則のⅠ(人間の尊厳)Ⅱ(社会正義)に照らして「あらゆる差別・抑圧等に立ち向かう」決断力や行動力が求められていることを改めて社会的な使命として感じております。 年があらたまり、昨年起きたことを振り返り、改めて「倫理綱領」を遵守することの意義をかみしめながら、その価値や倫理に裏打ちされた社会福祉士の団体として皆様方のお役に立つことができるようより一層の努力を重ねてまいりますので、今後とも変わらぬご支援の程宜しくお願い申し上げ、簡単ですが年頭所感に代えさせていただきます。公益社団法人北海道社会福祉士会 会長 清野光彦
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