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2016 年度(第 19 回) 北海道ブロック現場実習実践研究セミナー
更新日付 2017.02.27
※申し込み締切を延長しております。2016 年度 実習指導者フォローアップ研修 実習スーパービジョンにおいて「自己決定」をどう教えるか
—自己決定を巡る論点の検討を通して-ソーシャルワーク実践の重要な価値の中核は、「全ての人が人間としての尊厳を有する」であり、その実践原則の中心にバイステックに代表される「自己決定」を措定してきました。 特に、社会福祉実践の展開過程の中に「契約制度」を導入した事に端を発し、「権利・義務」関係の中にソーシャルワーク実践が組み込まれ、利用者を「判断し・決定できる自律性を保持した」個人として位置づけることを陶冶する技能としてソーシャルワークが展開・発展しています。 しかし、一方では「自己決定尊重」の原則に対して、様々な矛盾・課題が指摘されているのも事実です。自己決定や自律の文脈において極めて弱い存在で判断能力に課題を抱える知的・認知障害者に対する自律と支援の逆説的な関係性。現場における利用者の「人権」の代表格とされる「自己決定」の捉え方。「利用者の最善の利益実現」における「インフォームド・コンセント」と「パターナリズム」の正当性等枚挙にいとまがありません。 このような自己決定を巡る論点の未整備の混沌の中に実習生が現場実践に参加し、様々な「ディレンマ」を抱えて実習を展開しています。実習スーパービジョンにおいて「ディレンマ」をとりあげることは、ソーシャルワーク実践を充実させる上で重要な機会となります。 実習指導の中核は実習スーパービジョンであり、実習指導者は古くて新しい課題である「自己決定」の概念整理と本質理解の努力が求められ、スーパービジョンの中で実習生に「語る・示す」ことが重要になります。 北海道ブロックでは 19 回目の現場実習実践研究セミナーで初めて「自己決定」をとりあげます。「措置から契約へ」というフレーズの中に位置づけられているソーシャルワーク実践の中に埋没されている「自己決定」に関する理論的フレームワークを探求することにより、このセミナーが実習教育を越えて、実践現場におけるソーシャルワーク実践に深みを与えることを期待します。
日時 | 2017 年 3 月 18 日(土) 10:00~17:00(9:30 受付開始) |
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会場 | 学校法人西野学園 札幌医学技術福祉歯科専門学校3階 講堂 (札幌市中央区南 5 条西 11 丁目 1289-5 石山通・国道 230 線沿い) |
対象 | 社会福祉士実習指導者講習会を修了認定された方、相談援助実習を指導担当 されている方及び今後予定されている方、養成校教員及び学生。 |
参加定員 | 50 名 |
申込方法 | 受講料は前払いとなります。「第 19 回現場実習実践研究セミナー申込書」に必要事項記入の上、振込票控えを申込書に添付し、当会事務局までFAX(又は郵送)にてお申し込み下さい。 |
参加費 | 会員:2,000 円 非会員:3,000 円 学生:無料 ※交流会に参加希望される方は参加費と合わせてお振込みください。 |
締め切り | 2017 年 3 月 10 日(金) |
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